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香陽
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専門学生
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どうも最終回を終えた作品にハマってしまう習性を持っているのか、「おじゃ魔女どれみ」見てます。
好きなアニメは色々あるのですが、小野主上の「十二国記」「ゴースト・ハント」や「彩雲国物語」、「魔人探偵脳噛ネウロ」、「獣の奏者 エリン」など、原作のある作品はアニメと原作で両方楽しめるので好きですね。
そして、好きな作品の二次創作サイトを巡るのも大好きです。
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当サイトはリンクフリーの
ジャンル不定の二次イラスト、小説サイトです。

sitename: Hot milk
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アメリアは元気よくて良いですよね。
見ていて、私はゼルガディスの様な感じでアメリアを見守っているのですが、アメリアのテンションの高さについていけない感がありつつも、そんなアメリアを見ているとこちらまで元気になっていくのを感じます。
ので、きっとゼルガディスも同じなんだろうなぁ。
あんなにネガティブなんだから、アメリアに救われることもたびたびあるのでしょう、きっと。

どうか、アニメで二人がくっつきますように・・・。
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早くまたアニメ始まらないかなぁ~。
んでもって今度こそ、TRYみたくゼルアメな感じを出して欲しいですね。
ゼルアメなエピソードをぜひお願いしたい!!
その時はぜひともTRYの後、ゼルガディスとアメリアがどう再会して次のシリーズに入ったのかの過程が見たい!!
・TRYのエンディングのときにアメリアがゼルガディスにどうアンクレットを渡したのか、そしてどう受け取り水筒にかけたのか。
・再会したときになんと言ってゼルガディスがアメリアにアンクレットを返したのか。

見たいな~。

これもまたゼロフィリ小説で、「お茶の準備をするから座ってて」というフィリアを想像してみました。
もう夏ですね!暑かった~。こんな日に日焼け止め塗らずに出かけたらかなり焼けちゃいますね。
フィリアはきっと、焼けても皮がむけてすぐに白く戻っちゃうんだろうな~。こんなに白ければフィリアみたいに明るい髪の毛の色も似合うんだろうけど、私は色白じゃないんで、色を抜くほど明るい色にはチャレンジできませんね。(ドコにでもいる茶色です)


昨日書いたゼロフィリ小説で、ゼロスが「・・・・まったく、なんなんでしょうねえ?」って言うトコを描いてみました。照れたゼロスを描くのが好きなので、描いてて楽しかった~♪




 * 誕生日 *




 買い物から帰ってきたフィリアを迎えたのは、フィリアの予想を裏切る者だった。

「お久しぶりです。フィリアさん」

 この家の住人、ヴァルたちではなくゼロスだったのだ。

 驚きはしたものの、これはもう慣れである。

 今までにも何かと理由を付けてはフィリアの元にゼロスは訪れていたからだ。

「アナタまた来たの」

「そりゃあ、フィリアさんがちゃんと生きているかどうか、心配ですからね」

「・・・・あぁ、そうですか」

 呆れ顔で答えながらゼロスを見ると、「あっ」と声に出しそうになってしまった。

 ゼロスは名に食わぬ顔をしてテーブルに肘をのせ、腰掛けている椅子は、フィリアがいつも使っているものなのだ。

 今までは単にそこに腰掛けているのだと思っていたのだが、よくよく考えてみると、毎度ゼロスはフィリアの椅子に腰掛けているのだ。

 気づいてしまって、なんだか恥ずかしくなってしまう。それを隠すように、買ったものをしまうことにした。

「おや、今日はずいぶんと買ったんですね」

 いつの間にか隣にいたゼロスが買い物袋をのぞいてきたので、なんだか焦ってしまう。

「そ、そんなに買ってはいないわ。これほとんどもらったのよ」

「こんなにですか、・・・・もしやフィリアさん脅したんじゃ・・・」

「そんな訳あるわけないでしょう!まったく。これはもうすぐ私の誕生日だからって皆さんにいただいたんです」

 そこでゼロスは「え、」とぼーぜんとした。どうやら予想外のことだったようだ。

「なによその顔」

「いえ、・・・ただ誕生日なんてものがあることをすっかり忘れていたもので」

 誕生日を忘れていた?と疑問に思い、ゼロスの生きてきた長さを思い出し納得した。

「もうおじいさんのゼロスだもの。忘れていたって不思議じゃないわ」

「おじ・・・!?」

 反論するゼロスを無視して聞いてみた。

「ゼロスの誕生日はいつなの?」

 誕生日を聞かれたことがあまりないのか、というよりは無いのかもしれない。ゼロスはなんとも言えない不思議な顔をしている。

「どうしてそんなことを聞くんですか?」

「そんなことではありません!誕生日というのはその名の通り、生をうけて誕生した日であってですね・・・・で、ゼロスはいつ生まれたんですか?」

 やはりなんともいえない顔をしていた。

「覚えていませんね。魔族はあまり年とか気にしませんし。第一、魔族が生命の誕生した日をお祝いなんてすると思いますか?魔族は滅ぼすことしか考えてませんよ」

「そうなんですか・・・」

 フィリアさんが悲しむことじゃないですよ。と笑うぜロスを見て、フィリアはあることを思いついた。

「そうよ!なら今日をゼロスの誕生日ってことにしましょう。あ、これはもう決定されたことなので、なしにはできませんからね」

 いきなり何を、という調子で見ていたぜロスだが、

「お茶の準備をするから座ってて」

 フィリアにそう、普段見せてもらえない笑顔で言われてしまえば、ゼロスに断ることはできないのだ。

 言われたとおり、椅子に座ってフィリアを待つ。

 普段待たされるのは嫌いだが、こういうのなら待つということもなんだか心地よく感じてしまうゼロス。

 この心地よさを、ゼロスにやすらぎ与えてくれるのはフィリアなのだ。

 だから、何を言われようが会いに来てしまうのだ。

 フィリアにだけなら振り回されてもいい、どこかでそう考えている自身をゼロスは信じられない。

 なぜ魔族の自分がこんなことを思ってしまうのか。

 そう思うときりが無いが、もうすぐきっと笑顔でお茶を運んでくるフィリアを想像したら今まで頭を巡らせていた疑問も頭のどこかへ行ってしまった。

 そんな自分に戸惑いながらも、ふっ、と口に笑みがこぼれそうになり、口を結んだ。

「・・・・まったく、なんなんでしょうねえ?」

 つぶやくとちょうどフィリアがお茶を運んできた。

 フィリアの顔を見上げると、そこには先ほど思い描いた情景があった。

 いつからだろう、フィリアの反応が容易に予測できるようになったのは。

 いつからだろう、フィリアの笑顔を見たいと思うようになったのは。

 いつからだろう・・・・・こんなにも、彼女を想う気持ちが自分の中に存在するようになったのは。

「ちょっとゼロス、なに人の顔見てぼーっとしているんですか」

「え・・・いえ、なんでもありませんよ。では、いただきます」

 カップを口に付けたところでフィリアと目が合った。

「ゼロス、お誕生日おめでとう」

 祝われることがこんなにも良いものだとは思っても見なかった。

「ありがとうございます」

 ありがとうとは、こういう時に使うのかと初めて実感した。

 ゼロスは、今まで長く存在してきたが、まさか今になって初めての経験をするとは思っていなかった。

「フィリアさんの誕生日はいつなんですか?」

「もうすぐよ」

「・・・あのですね」

 ゼロスはフィリアに問いかける。

 ・・・・そう、ゼロスは初めて心からの感謝を込めて、お礼をしようとしているのだから。








*** どーでしたでしょうか。久々のゼロフィリです。
原作にフィリアが出てたらなぁ~と読み返していて、ついつい思ってしまう香陽でした。

phot by Anghel * icon by ひまわりの小部屋
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