「・・・・・・・・・」
「・・・なんだ景麒、眠いのか?」
「いえ、そんなことは・・・」
先ほどの眠そうだったのはどこへ行ってしまったのか、
またいつもの顔に戻ってしまった。
「景麒」
先ほど見た、あの顔をまた見たくて。
「今日は日向ぼっこにもってこいの天気だな」
「・・・と、いいますと?」
「少し休憩をとろう。
そうだな、日の当たりの良い場所にでも連れて行ってくれ」
「主上、私は別に眠くはないと」
「私が眠いんだ。だから、付き合ってくれないか?」
「・・・仕方がありませんね」
いかにも仕方が無いというように言うものの、
少し微笑む顔を向けられれば、自然と普段から張り詰めているものが緩んでしまう。
「では、参りましょうか」
「ああ」
隣を歩く景麒の横顔を盗み見て、つい口が笑ってしまう。
やはり景麒は少し眠いようだ。
ところで、景麒は気づいているのだろうか?
まったく眠くない陽子が、景麒の寝顔を見るためだけに外へと誘ったということを。
**************
眠たげな景麒を見てみたいな~ってコトで描いてみました。
描いてはみたものの、眠そうな景麒の口ってどんなだッ!?
と、かなり何回も口を描いては消し描いては消しを繰り返してしまいました。
PR