「獣の奏者Ⅱ 王獣編」読みました!
いや~、泣きました。
妹はそこまで泣かなかったそうなのですが、私にはとってもツボだったのか、泣きに泣いてしまいました。
なんと言ってもラストの数ページが「えっ、まさか!?・・・まさかそういう終わりじゃないよね!??」って感じで読み進めていました。
ここからはネタバレなので、ネタバレが大丈夫な方のみ、お読み下さい↓↓
ラスト、エリンが死んでしまうのかと思いました。母と同じように死んでしまうのかと。
読み終わってみると、そう思わせるように上橋さんは書いたんだと分かったのですが、初めて読む側にしてはハラハラで、うまくやられました。
でも、そのおかげでラストのエリンが死を確信したが、生きたい!!ってトコで、まさかリランが再び舞い戻って来るとは思いもしませんでした!!!
獣と人間の間には、どうしてもおかなければならない壁があるのだと、ずっとそれを否定し続けていたエリンはついに理解し、音無し笛を首に下げるようになっていました。
だからラストでエリンが決死の覚悟でリランを行かせ、闘蛇が大勢いる中でリランは冷静でいられないのは理解していたのだから、もうリランが戻って来て、戦蛇の軍勢の中からエリンを救い出して大空を羽ばたいた、なんてことがあるとは予想できず、涙がとまりませんでした。(その後、しばらく涙がとまらなかったあげく、2時間眠れなかったりなんかして、今日は授業を寝てしまいました)
エリンもリランが自分を救うなんてことは頭に浮かぶはずがなかったので、エリンは今までずっとリランが大好きで大好きで仕方のなかった気持ちを、獣と人間の壁があるのだと自分に言い聞かせ、リランへの気持ちを心の奥にしまっていたのですが、リランが自分を救ったのことで、リランへの思いが堰を切ったようにあふれだしたってトコロがまた泣かせるんです!
それで、エリンはリランに救われたこれからの一生を、リランたち獣に語りかけつづけようって感じで終わるのです。
読み終わり、とても感動しました。
こんな、とっても良い作品に出会えて幸せです。
「精霊の守り人」も良かったのですが超える作品だったと、私は思いました。
原作だと、人間関係よりもリランを中心に回っていて、同じ学友との触れ合いについてはほとんど触れられていなかったので、アニメではそこら辺を期待したいです。
ちなみに、アニメの宣伝みたいな番組で「エリンは誰とくっつくのか!?」みたいなのがあったと以前書いたのですが、原作でははっきりと「好き」だとエリン自身が口にしたりはしませんでした。
心の中でも私は誰々が好きなんだ・・・!?みたいな感じも全くありませんでした。
だからといって、エリンに好きな人が居ないわけでもありませんでした、イアルです。
イアルもエリンを好きなのであろうことは分かりましたが、良い感じのシーンは一切ありませんでした。
そこが、アニメの宣伝で誰とだろう??って楽しみにしつつ読んだので、そこは肩透かしをくらってしまいました。
なので、ほんっとーにアニメでは「エリンは誰と!?」みたいなのを言って宣伝した訳ですから、そういう期待をさせた責任はとってもらいたいです。
だから、是非アニメではイアル×エリンな感じのシーンをちゃんとたっぷりとお願いします!!!
妹と二人で、読み終わった後にその本について語り合ったりするのですが、一番盛り上がったのが「イアル、カッコ良過ぎる!!」でした。
クールで、とってもカッコイ!!!そう思っていたイアルがエリンと想い合っている感があったときは喜んだのだけれど、結局は恋って感じではなさ過ぎたところが、作品としてはそれでまとまっていて良かったのだというのは分かるのですが、そこがなんとも言えぬ残念さを残しました。
「獣の奏者Ⅱ」な訳ですから、上下ではないですよね!??きっと「獣の奏者Ⅲ」も出るんじゃないのかな!??とか期待したいです。
・・・・でも、あとがきからして続きないだろうな(泣)
是非是非続編を読みたいです。そんでもって、イアル×エリンをお願いします!!!
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